私の日常には、特別な時間がある。それは、毎朝と夕方の犬、モコとの散歩の時間だ。
朝、目覚ましよりも早く、モコの甘えるような吠え声で目が覚める。ベッドから起き上がり、リビングに足を運ぶと、モコはしっぽを振りながら私の姿を待っている。彼の目は、明らかに「早く散歩に行こう!」というメッセージを伝えてきた。
モコの首輪とリードを取り出して、彼に装着。すると、彼は興奮して玄関まで駆けて行く。玄関を出ると、新鮮な空気と、朝の光が私たちを迎えてくれる。
公園に向かいながら、モコは時々立ち止まっては、花や木、時にはポストに鼻を近づけて嗅ぎ、周りの情報を集める。それを見ていると、彼がどれだけ好奇心旺盛であるかがわかる。
公園に着くと、モコは広大な芝生の上を自由に駆け回る。彼の走る姿は、まるで風のように軽やかだ。私はベンチに腰を下ろし、彼の姿を微笑みながら眺める。
「モコ、こっち来て!」と声をかけると、彼は私の方に向かって全速力で走ってくる。彼の暖かい体とふわふわの毛を撫でると、心が落ち着く。
夕方の散歩も、朝とは違った魅力がある。夕焼けの空と、街の灯りがとてもロマンチックだ。モコと私は、夕暮れの街をゆっくりと歩きながら、一日の終わりを感じる。
この日常の散歩は、私にとって特別な時間。モコとの絆を深めるだけでなく、日常の中での小さな発見や、自然との繋がりを感じることができる。
そして、家に帰ると、モコは満足そうに私の足元で眠りにつく。私も彼の横に座り、彼の頭を撫でながら、今日も一日ありがとうと心の中でつぶやくのだった。
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